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【FEATURES】ONE OK ROCK, Newアルバム「35xxxv」インタビュー 〜 これまでの殻を抜け出して、自分たちの出来る最大限を出し尽くした 〜

Published On 2015年2月11日 | By admin | Features, TOP PICKUP

Vans Warped Tourへの参戦や映画「FOOL COOL ROCK! ONE OK ROCK DOCUMENTARY FILM
の公開、横浜スタジアム2days公演のソールドアウトやUS/南米/ヨーロッパツアーを開催するなど、2014年度もシーンの話題を常にリードしていたONE OK ROCK。ワールドワイドに巨大なファンベースを持つ彼らが、いよいよ2年ぶりのニューアルバム「35xxxv」を完成させた。シングル「Mighty Long Fall / Decision」に続きアメリカにてレコーディングされた今作は、より壮大かつオルタナティヴなサウンドが大々的にフィーチャーされ、海外への意識を強めた意欲作になっている。今回はヴォーカルのTakaに、アルバムの制作秘話やバンドの近況について訊いた。
 

“前作の「人生×僕=」があまりカッコ良さと言うものを追求せずに、自分たちの泥臭い部分を出しているアルバムだとすると、「35xxxv」は対照的なアルバムになるのかな”

 
──「35xxxv」はアメリカでレコーディングされたそうですが、制作自体はいつ頃から進められていたんでしょうか?

Taka:2014年の1月からです。Vans Warped Tourに出る前にレコーディングを進めて、ツアーに参加する為に一度ストップして、またツアーに出て、って言うスケジュールで進めていました。

 
──Vans Warped Tourに入る前と後では、感覚も違ってきそうですね。

Taka:それはありましたね。そもそもここまで日本の空気を吸わないで曲を作ったのは初めてだったんですけど、後半は良い意味でその空気や雰囲気にも慣れてきていたと言うか。

 
──ツアーに入る前に出来ていた楽曲はかなり多かったんでしょうか?

Taka:シングルの曲も含めると、5曲くらいはレコーディングを終えた状態になっていました。その後ツアーに出て、また制作に取りかかる際にプロデューサーを探して……って言う感じでしたね。でも一度作業から離れたことで客観的に作品を見ることが出来たし、ツアー後の制作期間はアルバムに足りない部分を補っていく作業が出来た気がします。動と静のバランスも取りながら、曲を作って行くことが出来たので。

 
──ここ数年海外での活動もコンスタントにされていますが、そう言った経験もアルバムに反映されているんでしょうか。

Taka:そうですね。3年くらい前から日本以外の国に行き始めて、外の景色を見ることが出来るようになったので、そこで感じることはすごく大きかったです。もともとバンドを始めた頃からアメリカに行きたい、とは思っていたけど、まずは日本で結果を出すために、国内での活動がメインになった。そこで少しずつ結果を得られるようになって、その延長線上に海外があったんです。2年前に「人生×僕=」を出したことで、日本での活動も含めて、自分たちで出来ることはやり切った感じがしていて。だから今回のアルバムではもっと視野を広げて、日本と言う国だけを対象にするのではなく、もっと色んな国も踏まえた上で音楽に向き合いたいな、と言う思いはありました。

 
──その思いが、アルバムの音にもハッキリと現れているように感じました。

Taka:ずっとアメリカでレコーディングをしていて日本のエッセンスが入っていなかったので、そこで得て感じたものをメインにしていったと言うのは確かにありますね。例えばVans Warped Tourで色んなバンドを見ても、日本で色んなバンドを見るのとは全く違う感覚だったんです。盛り上がっているお客さんもたくさんいて、その光景を見たときに、「やっぱりこのシーンでやりたいな」って改めて感じたので。

 
──特にその気持ちが反映されている、と感じる曲はありますか?

Taka:僕の中で、ONE OK ROCKとして楽曲の中で変化を感じたのは “Decision” ですね。実は最初作ったとき、まさかこういう曲になるとは思っていなかったし、自分的にも手応えがすごくあったわけじゃなかったんです。でもレコーディングを進めたりプロデューサーと話したりしていく中で、あの曲への意見や評判は他と少し違っていて。結果としてすごく大陸的な音楽に寄っていったし、” Decision” が出来たことによって自分たちの感覚も少し変わっていったと思います。

 
──それはサウンド面で、と言うことでしょうか。

Taka:サウンド面もそうですし、プログラミングも含め、あのテンポ感だったり……。ONE OK ROCKとしてやったことのないタイプの楽曲であるけれど、同時にONE OK ROCKらしさも中心にある気がしているんです。それを踏まえると、僕らも次のステップに上がれたかな、と言う気持ちになりましたね。

 
──アルバムの構想自体はいつ頃からあったんでしょうか?

Taka:実はこのアルバムの設計図を自分の中で創り上げていく時に、すごく時間がかかったんです。まず自分たちが次のアルバムをどういうものにしたいのか、という希望と、アメリカで録る上で欠かすことのできないプロデューサーについてだったり、どう言った形で世に出していきたいのか、と言うことも含めて、1年ぐらい準備期間があって。

 
──長い準備期間だったんですね。

Taka:はい。僕が1人で勝手に突っ走ってしまった部分もあったりしたんですけど……。1人でアメリカに行って、プロデューサーを探したりもして。

 
──なるほど。

Taka:そこでプロデューサー陣ともじっくり話をして、色々と突き詰めて行ったんです。

 
──その結果、今作では「Mighty Long Fall / Decision」でもタッグを組んだJohn Feldmannを始めColin BrittainやJordan Schmidtなど、数人のプロデューサーが参加しています。

Taka:はい。やはり1人のプロデューサーにすべてを任せると自分たちのカラーを出すことが出来なくなってしまう気がして、ちょっと怖かったんです。JordanはもともとQuietdriveのプロデュースをやっていた人なんですけど、僕も彼らの作るギターサウンドが大好きで。そういう部分を勉強したいという気持ちもあったし、彼は年も一緒なので、面白いなと思って一緒にやらせてもらったんです。ColinはもともとJohnの元で働いていたんですけど、今は独立してプロデュースをやっていて。僕らも彼の持つセンスがすごく好きで年も近いですし、彼の人間性も素晴らしいので、一緒にやってみたいと思ってお願いしました。プロデューサーの意見と言うのは時としてすべて通ってしまうこともあるんですけど、Colinとの制作はそんなことも一切なく、冷静に今足りないものをディスカッションしながら作っていくことができましたね。そう言う意味では、彼との作業は日本にいる時と少し近いものがありました。

 
──そしてJude Coleをプロデューサーに迎えたラストトラック “Fight the night” は、ONE OK ROCKとしても珍しいテイストの楽曲ですよね。

Taka:JudeはLifehouseと言うバンドのマネージャーと、プロデュースをやっていた人なんです。僕個人的にLifehouseの前作が大好きで、そのテイストを自分たちのアルバムの中にも入れたい、と思っていて。ただJudeは僕らとは全くジャンルの違うタイプの音楽をやっていた人で、作り方も全然違ったから、途中でぶつかったりもしたんです。でも最終的にうまく箱の中に入れることが出来た。この曲はバンドサウンドと言うよりは、アルバムを締めくくる壮大なサウンドをテーマにしていたので、アメリカでレコーディング中に得たものが活きてきていると思いますね。

 
──“Paper Planes” ではSleeping With SirensのKellin Quinnをフィーチャーしていますが、このコラボレーションはどのように実現したのでしょうか?

Taka:これはもともと曲があったんですけど、ちょっとテイストが違うなと思っていたんです。ただプロデューサーのJohnはこの曲を気に入っていたし、僕ら的にもすべてを吸収したかったので、とりあえず最後まで作ってみて。そこで完成したものを改めて聴いてみたんですけど、やっぱり違うかな、って一旦なったんですよ。そのあと僕らはツアーに出るんですけど、そのツアー中にJohnと仕事をしていたのがSleeping With Sirensだったんです。JohnがKellinに僕らのことを話してこの曲を聴かせたところ、Kellinはすごく気に入ったらしくて。それならちょっと入れてみようか、という遊びから始まって、そのままフィーチャリングと言うスタイルになって行きました。

 
──ONE OK ROCKとしてフィーチャリング・アーティストを迎えるのは、これが初めてなんですよね。

Taka:そうですね。僕が参加させてもらうことは時々あったんですけど、迎えるのは初めてです。曲調もこれまでにないタイプの、遊び心のある楽曲になっていると思います。

 
──今作でもあらゆる新たな試みをされたと思いますが、改めて振り返ってみて、Takaさんにとってどんな作品になりましたか?

Taka:作品作りの過程では、今までと全く違うところに行っているんだな、という感覚もあって、すごく勇気のいるものでしたね。これまではONE OK ROCKと言うものが、ファン方や聴いてくれるみなさんのある範囲の中に収まっていた気がするんですよ。そしてそれを、自分でそこに収めていたのもわかっているんです。でも今回のアルバムでは、その中から抜け出して、自分たちが出せる最大限のものを出している。前作の「人生×僕=」があまりカッコ良さと言うものを追求せずに、自分たちの泥臭い部分を出しているアルバムだとすると、「35xxxv」は対照的なアルバムになるのかな、と思っています。

 
──ONE OK ROCKの未来が刻まれているんですね。

Taka:そうですね。僕らが今後進んでいきたい道と言うものが、たとえ言葉が無くても直接的にわかってしまう、そんな作品になっていると思います。

 
──ではツアーについてお伺いします。皆さんは2014年10月〜12月にかけて、Ghost TownやTonight Alive、Mallory Knoxと言ったバンドと共にUS〜南米〜ヨーロッパとツアーをされていたんですよね。

Taka: 日本人ではないバンドと密にツアーを回っていくのは初めてだったんですけど、「これがこっちのスタイルのツアーなのか」とひしひし感じながらライヴをやっていましたね。日本でやっているとワンマンが多いので、完全に見せつけるステージになっていくんですけど、今回のツアーはそういうものとはまた違っていて。ヘッドライナーではあるんですけど、新鮮な感覚でした。

 
──2015年1月25日からは、いよいよTEN HUNDRED MILES TOUR 2015も始まります。YellowcardやEU/南米ツアーでも一緒だったTonight Alive、Ghost Townと共にツアーを回られると思いますが、改めて彼らの印象をお聞かせ頂けますか?

Taka:YellowcardはVans Warped Tourでも僕らのステージを見に来てくれたり、僕らも見に行ったりしていたんです。バンドをやり始めた当時から彼らの曲を聴いていましたし、アメリカでも大きなヒットを飛ばしているバンドなので、 一緒にツアーを回ることが出来るのが純粋に楽しみです。 Tonight Aliveに関しては、バンド史上最も過酷であったであろうヨーロッパツアーを一緒に過ごしてきたし、そこで色んな話もしたので、ただ知っているだけのバンドではなくて。Ghost TownはVans Warped Tourの時からずっと一緒で、何もないところからバンド同士だけで創り上げていった絆みたいなものがあるんです。KevinとはLAにいる間ずっと一緒に遊んでいたし、バンドとしてよりも、友達としての感覚の方が大きいです。 久しぶりに会う仲の良いバンドと対バンできる楽しみもありますし、どんなバンドなんだろう、って興味をそそられる部分もありますし、僕ら個人的にはすごく楽しみなツアーですね。

 
──いよいよツアーも始まり2月にはアルバムもリリースとなりますが、2015年にONE OK ROCKとして照準を合わせていくことは何でしょう?

Taka:まだ行けていない国もたくさんありますけど、去年1年間で、色んな国の人たちが僕らのことを知ってくれているんだ、ということを確認出来たんです。同時に僕らの活動する場所は日本だけではない、と覚悟を決めるのが2014年だったので、今年はバンドを始めた頃の気持ちに立ち返って、一つ一つの国との距離を縮めていけたらいいなと思っていますね。

 

 
Interview: Leyna Miyakawa

              


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