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【FEATURES】Warped Tourの創始者Kevin Lymanはなぜパンクロックを諦めないのか

Published On 2017年8月5日 | By admin | Features, TOP PICKUP

Warped Tourの創始者Kevin Lymanは2015年10月にパンクロック・フェス「It’s Not Dead Festival」を開催し、往年のパンクロック・リスナーから若いリスナーまで2万人をカリフォルニア,サンバーナーディーノに集めました。そして今月8/26に同じくカリフォルニア,サンバーナーディーノにてヘッドライナーにRancid, Dropkick Murphysを迎えて2度目の「It’s Not Dead Festival」を開催します。なぜ今パンクロックに特化したフェスを開催するのか?パンクロックにこだわる理由は何なのか?Kevin Lymanが語ってくれました。

──なぜパンクロックに特化したフェスを?

Kevin Lyman:「It’s Not Dead Festival」を最初にやった時、自分自身の魂のためにそれをやらなければならないと思ったんだ。僕は自分の原点と繋がり続ける必要があった。通常、僕は他の世代が何に興味を持っているのか、何をしているのかを把握しようとする。だから最初に「It’s Not Dead Festival」を企画した時に、なぜ自分がこれをやっているのかを思い出す必要があったんだ。Warpedに行くとI PrevailやPierce The Veilでキッズが歌っているのを見る。そして彼らは、僕がBad Religion, Pennywise, NOFXのようなバンドに繋がったのと同じようにそのバンドたちと繋がっていく。そしてそれが一生音楽のまわりにいたいと僕を駆り立てているんだ。「It’s Not Dead は自分自身をリフレッシュするものなんだよ。これに本格的なビジネスプランはなかったんだけど、幸運にも収支がトントンになる見通しがついて、赤字になる可能性も許容できる範囲だったんだ。これは自分自身がやりたかったことだったけど、2万人が同じ思いだったってことだね。

──結果的に35バンドが出演して2万人が集まったわけですが、どのようにこのフェスを作りあげていったのでしょうか?

Kevin Lyman:最初のライヴは大成功だった。それはパンクロックがいつもそうであるように、全員が譲り合って進んでいったからなんだよ。時々(コミュニティには)それが欠けていると思うんだ。いまのシーンで古いバンドが新しいバンドをサポートすることがある?全員が自分自身の個人的にやりたいことから一歩引いてくれたから、あの日は最高のライヴができたんだ。Pennywise, NOFX, Bad Religion, Descendentsが個々にやればもっとお金を稼ぐことはできるけど、彼らはあのライヴをやるために集まってくれたんだよ。

僕がやりたかったことのひとつがそのライヴでRancidにプレイしてもらうことだった。でも何らかの理由で彼らがプレイすることは叶わなかったんだ。だけどTim (Armstrong)が来てくれて、Devils BrigadesとInterruptersでプレイしたんだ。彼は、もし僕がこれをもう一度やると決めたなら、出演したいと僕に言ってくれた。RancidとDropkick Murphysは今一緒にツアーを回っていて、カリフォルニアでツアーが終わる。彼らが連絡をくれたから僕たちは今このフェスをもう一度やっているんだ。それに今回は全く新しいラインナップをブッキングしたよ。前回出たバンドではInterruptersが唯一出演するんだけど、それは彼らがパンクロックのニューボイスだと信じているからなんだ。2、30年前のバンドがやったように、ステップアップしてリードしていくバンドがいるとしたら、それは彼らだと思ったから、彼らをまた招待したんだ。

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──このフェスに参加するオーディエンスについてはどうですか?

Kevin Lyman:Flatlinersのような若いバンドも出演したがっていたんだ。最初のライヴの時にたくさんの若者がいることにも気付いた。3世代に渡る人たちが会場の周りを歩いていたよ。僕たちの世代の父親や母親がいて、20代後半の子供と、その子供もいたんだ。パンクの歴史を学ぶために来た10代の子たちもたくさん見たよ。たくさんの良い新人パンクロックバンドを観てきたし、彼らをこういうフェスに巻き込もうと思っていたから、懐かしさに浸らなきゃいけないなんて思いは無かったんだ。

Lisa Johnsonの影響力が大きかった。彼女はPunk’s Well Readを作ったんだ。今回は第1回目に出演したバンドがたくさん来てくれることになってる。演奏はしないけど、サインやトークをするんだ。彼らが来るのはこのフェスに来たいと思っているからだよ。

──「It’s Not Dead Festival」はパンクロックの繋がりという意味においても、コミュニティの価値を復活させました。RancidのLars Frederiksenは昔こう言っていました。「パンクロックにハマることが重要なんじゃない。君がやることが重要なんだ。」と。

Kevin Lyman:それは僕も感じたよ。全員がまとまることで、僕たちはコミュニティーを価値あるものにし、それがどれほど力強いものなのかを示すことができる。僕たちはみんな以前は熱中できるものを探していたけど、みんな自分たちの仕事、キャリア、家族、生活に集中しているんだと思うんだ。でも「It’s Not Dead Festival」で集まることで、みんながこう考えたんだ「人生のとても大きな部分を占めていたあのコミュニティに戻りたい」って。さっきも言ったけど、僕は金銭的な成功のためにこれをやったわけじゃないんだ。これはすべて感情を若返らせるためにものだったんだよ。

──現在のアメリカ政府は、パンクロックがどうやってレーガン政権に立ち向かったかを多くの古いファンに思い起こさせます。

Kevin Lyman:僕は今Warped Tourで2ヶ月間の旅に出ているところなんだけど、全国的に本格的な不満があると感じるんだ。たぶん僕たちはコミュニティの中でもっとみんなで考えをまとめることが必要なんだ。だって一般的な感覚を持っているのは僕たちだろ?何が起ころうとしてる?社会の根底では何かが起ころうとしているけど、僕たちにはそれを特定することはできない。このイベントをやるためにはたくさんの仕事が必要なんだけど、もし僕たちが、ひとつのコミュニティとして、パンクロックに若者のグループを呼び込んで再び火をつけることができたら、きっと良くなっていくと思うんだ。

──コミュニティの大きさはどれくらいなのでしょうか?第1回目の「It’s Not Dead Festival」の結果がどうだったのか教えていただけますか?

Kevin Lyman:48の州と9つの国から来た人がいたよ。ヨーロッパ、オーストラリア、メキシコの人が来てくれたんだ。自分が思っていたよりもずっと(コミュニティは)大きかったよ。今世界にはもっとたくさんのパンクロックのフェスがあるから、今は旅行をして来る人がそんなにいるとは思わなかったんだ。でもそれは10代の子のようなものだったね。みんな全員が一人きりで、自分が抱えている問題は自分だけのものだと思ってる。でもイベントに遊びに行ったら、自分が思ってたよりも自分と同じような人がいることに気づくんだ。自分のルーツを見せるのは面白いってことだね。

              


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