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【FEATURES】ThursdayのフロントマンGeoff Ricklyが3月から行う再結成ツアーを語る「Thursdayで失ったものを取り戻せるような気がするんだ。」

Published On 2017年2月6日 | By admin | Features, TOP PICKUP

2011年に解散、そして昨年Wrecking Ball Festivalで再結成を果たしたニュージャージー出身ポストハードコアバンドThursday。その後「Riot Fest」に出演したり、年末にホームタウンショウを行ったりはしていたものの、本格的なツアーに乗り出すことはありませんでした。しかし今月に入りバンドはリユニオンツアーの開催を遂に発表、3月末から約1ヶ月に渡るヘッドラインツアーを行うことが決定しました。そして今回フロントマンGeoff Ricklyが再結成ツアーについて語ってくれました。

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“「ツアーのやり過ぎでThursdayは自らを殺した。」そんなような感覚がすごくあるんだ。”
 

──このリユニオンツアーは去年のWrecking Ball Festivalへの出演が実際のきっかけとなったわけですが、沸き立つオーディエンスにしても、バンドが進む方向性にしても、その反応はすごくポジティヴなものでした。

Geoff Rickly(以下Geoff):Wrecking Ballはいいものになるだろうと思っていたんだけど、ファンから「どこに行ってたの?」とか「あなた達は私にリアクションを起こさせてくれる唯一のバンドなんだ」とか、圧倒的な反応が返ってきた時に、僕たちはまだバンドを再始動する準備が出来ていないことに気付いたんだ。でも事実、僕たちは最後のUSツアーを一度もやっていないし、少なくとも一度はツアーをやるべきなんだ。もうちょっとシェアしないと勿体ないだろ。だからWrecking Ballや他のフェスに出演し始めたんだ。

──でもあなたはそれらに出演した後、ヘッドライニングツアーはやりませんでしたね。もしあなたが勢いに乗っていこうと考えるなら、普通はツアーをやりますよね?

Geoff:僕たちと一緒に仕事をしている人たちはすぐにそれを望んだ。「いい調子だ、他のオファーも来ているし、やろうよ。」って言われて「う〜ん、やらないよ。」って答えたり、その後に「で、Newアルバムはいつ?」って言われて「いや、いや、いや、いや、いや。」って答えたりして、僕たちは曲を書こうとさえしなかったんだ。バンド内の気持ちは「一緒に遊んで、何曲かプレイしよう」って感じで、だれも将来的なことは否定しなかったけど、何かを進めようとも思っていなかったんだ。だって最後まで僕たちは誰ひとりとして健全になることができなくて、最後にはけっこう自分たち自身を押し殺していたからね。

今は古いバンドで楽しんでるよ。実際にライヴでプレイするのは特別な感じがするんだ。「ツアーのやり過ぎでThursdayは自らを殺した。」そんなような感覚がすごくあるんだ。これはUnited Nationsのみんな(Goeffが所属するハードコアバンド)といる時にも肝に銘じていたことで、時には少ないほうが本当により効果を生むことができるんだ。焦らずに正しいチャンスを待つんだよ。

 
“それはぼくの人生だったし、ぼくの情熱だった。それは僕が僕であるためのたくさんのものだったんだ。”

 
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──だからあなたはビジネスサイドの要求、ファンの要求、そしてこのバンドが実際にどう動くのかを、あなた個人の経験から折り合いをつけているのですね。

Geoff:そうだね。僕はThursdayでビジネスの要求に背こうと自分の時間の多くを割いた。それはすべてが僕たちに有利な形でうまくいくようにする為にやったことなんだ。ビジネスは最悪なパートだよ!もし生計を立てるためだとか穴から抜け出すためにやらなきゃいけないんだとしたら、面白くないし、楽しめないよ。だからThursdayでは、ビジネスに依存するどんなことも取り払おうとしたんだ。マネージャーを雇うことで僕たちのお金が少なくなることは分かっていても、僕たちはビジネスが得意じゃないから、他の人にやってもらうことになる。そんな心配はせずに、音楽をプレイすればいいんだ。生計を立てようとしなければすごく自由になるんだから。

こういう気持ちの他にもたくさんのことがあるよ。’勘違いしないようにする’ これはレアだから特別なのであって、僕たちの一番良かった頃のキャリアに100%戻ったわけじゃないん。‘ゆとりを持つ’ バンドにとって特別なことが何なのかを忘れないようにする。たとえ僕たちが間違ったとしても「その時僕たちが演奏したのはものすごく古い曲だから。」バンドが特別なんじゃない!特別なものを作って、本当に良いと思えるものを作って、誰かを、そして僕たち自身の心を動かすんだ。もし僕たちにそれが出来れば、Thursdayで失ったものを取り戻せるような気がするんだ。僕はThursdayの終わりに圧倒的な喪失感をはっきりと感じたんだ。終わっていった理由は個人的なことだけじゃなくてとても手には負えないものだったけど、道の途中どこかで何かを失ってしまったんだ、そしてそれが何なのかはっきりとはしていないんだ。でも僕はそれを感じた。それが本当に辛かったんだ。それはぼくの人生だったし、ぼくの情熱だった。それは僕が僕であるためのたくさんのものだったんだ。

──それは具体的には何だったのでしょうか?

Geoff:確かなことは分からない。えーっと、もし僕がそれを理解することが出来たら…それが僕たちと僕たちを見に来る人たちとの間に化学反応を起こして、純粋な繋がりになってそれの強みは無くなる。それに頼ることはなくなるよ。失ったものはそういうシンプルなものなんだ。ものすごく簡単なことのように聞こえるけど、「僕たちが生計を立てる為」にアプローチするよりも特別な何か、もしくは人が僕たちをクールだと思う何かがあったんだ。何にせよ、その大好きなものは諦めるよ。

 
“また30人の白人たちとのツアーをやりたくはなかったんだよ、分かるだろ?”
 

<──あなた達は友人バンドをすべて引き連れたツアー「Thursday’s Monster Of Post-Hardcore Tour」を2005年にやりました。ですが今回のツアーでは多様性のあるバンドをサポートにつけていますね。?

Geoff:まだ僕がCollect Recordsをやっている時に、僕が良いと思ったアートのチャンピョンであることが重要だし、適切だと感じたんだ。また30人の白人たちとのツアーをやりたくはなかったんだよ、分かるだろ?Touché Amoréと僕が友達だということはみんな知ってると思うけど、「Stage Four」には何度も感動させられた。僕はそのエネルギーの周りにいる必要があるんだよ。彼らには、僕たちがバンドでやろうとしていることとすごく近いものを感じるんだ。

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──このツアーはこれから何かを始めるためのエクササイズのように見えるのですが、期待しすぎないほうがいいのでしょうか?

Geoff:Thursdayはビジネスが関係している限り正しいやり方はやらない。でも僕たちはそれについて色々考えたし、今はこのバンドの気持ちが重要だと感じているんだ。僕たちがまだやれる間に外に出てそれをやればいいし、もしそれが重要なことなら、時の流れにも耐えるだろうしね。もしそうじゃなければ、あまり気にしなければ良いんだ。僕は普通にやるよりもちょっとだけ運命に任せてみようと思ってるんだ。僕はこのツアーを何か意味のあるものにしたい。こんなにも恐ろしい世の中を生きている人たちが、ツアーの発表を見て思うんだ。「これが実現したことを神に感謝する」って。僕は彼らの言葉を受け止めるし、音楽でもそれは同様。理想的なファンっていうのは、僕たちの音楽を好きでいてくれる人じゃなくて、僕たちを必要としてくれている人だよ。今まさにそれが一番大事なことなんだ。

──現在のアメリカの、特にワシントンD.C.におけるカルチャーの中で、Thrsdayにとって最適な場所はどこだと考えていますか?

Geoff:今これをやりたいと思った理由の大部分がそこにあるんだ。あなたが正しいと信じている自由、権利、すべてのことが死ぬ準備を始めていて、誰かがそれをあざ笑っていると僕は感じるんだ。本当に何も信じず、本当にひねくれていて、自由や品位、独立宣言に書かれているすべてに対して虚無的な誰かがね。僕は以前ほどのひねくれ者にはなれないよ。そんなものは消え去ったんだよ。そしてそこで戦う価値があると思うんだ。

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