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【FEATURES】メタルコアバンドWhile She Sleepsが「なぜレーベルの力を借りずにNewアルバムをリリースするのか」を語る

Published On 2017年2月1日 | By admin | Features, TOP PICKUP

「このアルバムは僕たちのもであるのと同様にみんなのものなんだ。」

今日の業界において、アルバムのセールス、ストリーミング、ライヴ動員の成功などのサポートなしにバンド活動を続けることがどれだけ難しいかをWhile She Sleepsのギター/ボーカルMat Welshは語ります。しかしこの言葉には、アルバムが初週何百枚、何千枚と売れることよりも、心からの本質的なことという意味が込められています。While She SleepsはファンのサポートなしにはNewアルバムの制作を行うことはできませんでした。バンドはレーベルからのバックアップを受けるよりも、リスクを冒してでもクラウドファンディングを利用して、Newアルバム「You Are We」を自主リリースすることを選びました。そしてリリースまで4ヶ月を残して、ファンの力だけで目標額の133%を達成しました。

「僕たちは借金でたくさんの浮き沈みがあったんだ。僕たちが努力してきたこの全キャリアは、僕たちが独立したらほぼ僕たちの手から離れるだろう。だから僕たちは考えたんだ。元に戻ったら、僕たちが外に出たら、本当のファンがどれだけいて、実際にバンドを気にかけてくれる人がどれだけいて、レーベルが僕たちに話していること以外に何が起きているのかが分かるんじゃないかって。」

While She Sleepsは約10年前に結成。Welsh, ギタリストSean Long, ベーシストAran McKenzie, ドラマーAdam Savageの4人は結成時からのメンバーであり、ラインナップをほぼ変えることなくメタルコアシーンで活躍し続けています。唯一の大きな変化は2009年にフロントマンがJordan WiddowsonからLawrence “Loz” Taylorに変わったことです。彼らはこれまで2枚のアルバム(2012年作「This Is The Six」、2015年作「Brainwashed」)をリリースし、2枚共に好評を得ており、バンドはレーベルを出るのに十分大きな支持者がいると感じていたし、支援してもらうためにも、この10年のファンの真価を問おうと感じていました。

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Welshはスタジオ施設のことから話し始めました。バンドは、彼らの地元イングランド,シェフィールドの中心にある倉庫を、アルバムを作るための拠点にするためにDIYで改装しました。「それを作るのに1年かかったんだ。」と語るWalshは、昨年1月にスタジオの電気、防音、内部構造の作業を完了させました。「僕たちは今、全ての作業ができるスタジオを持っているんだ。ただ音楽を創っているだけの場所ではないところでレコーディングができるのはいい気分だよ。僕たちは実際に音楽を創るこの部屋を作ったんだからね。すごくポジティヴなものが、僕たちがやっていること全てに投影されるんだ。」バンドはさらにキッチンとベッドルームも追加して、レコーディング・セッション中に倉庫で暮らすことができるようにもしました。

バンドはスタジオ建設に関しては自給自足でやり遂げましたが、そこで作る音楽作品をリリースするためには金銭的な力が必要でした。そしてPledge Musicがその糸口となりました。「このキャンペーンはアルバムがリリースされる4/21まで続くんだ。」とWelshは語ります。クラウドファンディングは様々なクリエイティヴの分野で重要な役割を果たしており、ファンが直接プロジェクトに関わる報酬を手にする代わりに、アーティストが金銭支援を受けることが許されます。「僕たちはバンドルを自分たちでたくさん作りたかったんだ。Pledgeのウェブサイトで手に入るもののほとんどは、倉庫で僕たちが手作りしたものだよ。全部が個人的に手作りしたものなんだ。工場で作られて、みんが手にする「While She Sleeps」と呼ばれるものではないんだ。それはたぶん、僕たちの誰かが「While She Sleps」って書いたものなんだ。」バンドは「You Are We」のレコーディングが終わった後、高額金額の特典のためにレコーディングで使った楽器の弦を溶かしてリングを作る予定です。

「たくさんの自由な思考があったんだ。」Welshはレコーディングのプロセスについて語ります。「僕たちは本当にどんな境界線も作らなかったし、僕たちが今までにやってないであろうことだけを探して挑戦したんだ。僕は従来のメタルやメタルコアの型を壊したくてね。違う楽器を使って、違うエネルギーがある、僕たちが今までに作ったものよりもちょっとハラハラするものに挑戦しているよ。」WelshはさらにアコーディオンもNewアルバムに使っている(以下ティーザーVideoでも確認できます)と話し、フルートやピアノも使う可能性があると明かしています。

最近起きていることや、バンドの自由に行動する精神は「You Are We」のメインテーマにおいても大きな役割を果たしています。「去年はたくさんの大きなことが起きた。僕たちの国は、僕たちは断固反対したけどEUを離脱することを決めた。あのことは大きく影響してるんだ。そして彼らは一緒にやっていくべきではないと考えてる。僕たちはそうは思わないからアルバムの名前をこれ(You Are We)にしたんだ。。‘あなた’なくして‘我々’はない。つまりはWhile SHe SleepsのファンなくしてWhile She Sleepはないってこと。それはこのアルバムと、僕たちが独立しようと考えた背景がまさに物語ってるよ。そして、大きな会社の一員ではなくなったことも大きく影響しているんだ。」
 

 
イギリスがEU離脱を決めた国民投票から約2ヶ月後に、バンドはNewアルバムから1stシングル “Civil Isolation(市民社会の分離)” を公開しました。「まず第一に “Civil Isolation” は刺激的な曲だと感じた。速く、大胆に、僕たちがこの状況をどう思っているのかについて言っているんだ。だってイギリスの若者は残留する方に投票したんだからね。だからあの時リリースするのに相応しい曲だと思ったんだ。」

バンドはアルバム完成前から新曲やMusic Videoを公開しています。“Civil Isolation” に続いて公開された2ndシングル “Hurricane” のMusic VideoではUKに住む人々がMVに参加するチャンスがありました。「物を動かして、できるだけフロアを空の状態にして、その夜のために小さなライヴハウスを作った。良かったのは、そのライヴのチケットはPledgeに来なければ買えないってところなんだ。つまりVideoに映っている全員が、Videoを作ることを可能にしてくれた、アルバムを作ることを可能にしてくれた張本人なんだ。」

このみんなを巻き込む姿勢は、While She SleepsがNewアルバムを作り上げる原動力となりました。「アルバムカバーには世界で最も話されている4つの言語(中国語、スペイン語、英語、ヒンズー語)でタイトルを書いているんだ。僕たちが何を言っているのかを、できるだけ多くの人に理解してもらえるようにするのが良いと思ったからね。」